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実録!ヘルニア手術入院

Round 8「手術」〜全身麻酔でGO!〜

【免責事項】このコンテンツは医療情報の提供を目的としたコンテンツではありません。記載の治療、医療情報などは、筆者個人の調査、記憶によるものに対する感想であり、医療的な正確性や正当性については保証、関与いたしませんのでご了承ください。

 

ヘルニア手術入院〜前回のコラム〜

 

隣ベッドからのイビキ対策として、焼酎カプセルと大量の睡眠薬を服用し眠りについたワタクシ。しかし、またもや朝の四時に轟音的なイビキで目を覚ましてしまう。なんという威力のイビキだろう。

 

寝不足で手術に挑むのは不安すぎる。

 

睡眠を確保するために睡眠薬追加投与。これがかなりの効き目を発揮。起床時間になり起こされても意識朦朧、看護師さんが点滴をしてくれている間に再度眠りに落ちる。

 

そして、手術の一時間前に起床。30分後には手術着に着替え、ストレッチャーで手術室へ移動。

 

ここで今回の手術がどういうものであるかをご説明しておきましょう。

 

そもそも椎間板ヘルニアというのは、超簡単に言うと、背骨の軟骨が変形して飛び出てきて脊髄神経をグリグリ圧迫するから痛すぎるじゃんかよ! という症状。

 

手術内容はというと、背中を開いて飛び出た軟骨をとっちゃいましょうねということ。なんとも恐ろしい話ですが、最近は内視鏡カメラを使っての施術が主流で、傷口も数センチと目立たず回復もすこぶる早いというのが一般的。

 

が、今回のワタクシの手術は背中を10cmほどバックリと開いての手術となりました。というのも、前回、別の病院で内視鏡による手術をした箇所が、周辺の筋肉と癒着してしまっていて芳しくないとのこと。内視鏡カメラでの手術というのは、背中を開けない分、肉眼で直接患部を見ることも出来ないので、このようなことも起こるらしい。

 

しかもワタクシの場合、ドラムで腰を酷使しているので数年後に狭窄症になる疑いも発覚。この際全部治してしまおうということで、大きめに開いて、しっかりヘルニアをとって、ついでに骨の間隔も元に戻しちゃおうという作戦なのです。背中の中から全部治しちゃう作業ですから、当然のごとく全身麻酔です。

 

というわけで手術室に到着、最新鋭の医療機器が緊張感を煽ります。

 

淡々と全身麻酔の準備が進められます。

 

通常、全身麻酔は5カウントダウンで寝落ちるわけですが、前回の手術では口惜しくも1カウントであっさりと落ちてしまった。よーし、今回は3カウントまでは耐え抜いてみせるぞ! と、意を決した次の瞬間…

 

「浅井さーん、起きてくださーい!」

 

とワタクシを呼ぶ声。

 

え…、まさかのカウントダウン前に落ちていた模様。とっくに手術は終わっていたのだ。昨日の焼酎カプセルと睡眠薬も相まっての事であろうか?

 

ちなみに、麻酔から目覚めて最初に発した言葉は『眼鏡〜…』であった。ワタクシにとって一番大切なものは眼鏡だったのか…。そのまま寝言に近い会話をしながら病室に戻ります。

 

背中には手術後の出血を吸引するためのドレーンが繋がっております。これで、ドレーン内で血が固まらないように外付けポンプでドレーン内の血を押し出します。

 

今回は嬉しいことに尿道カテーテルは無し! とくに男性の経験者ならご存知だと思いますが、尿道カテーテルって凄まじい残尿感と痛みがあるんですよ。前回の手術でそれを学んだワタクシは、『絶対に漏らさないから!』と尿瓶による対応を懇願。ワタクシの必死の思いに先生も承諾(脅迫に近かったような…)。

 

とにかく手術は無事終了。

 

尻にボルタレン、点滴でノイロトロピンを大量にぶちこみまくって明日まで気絶寝するしかない。

 

おやすみなさい。

 

 

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Round9「天使」

 

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企画&ライター 浅井陽 - イラスト担当:こむじむ