イベント会場の魅力探索ガイド Vol.10
ホクト文化ホール 長野県県民文化会館
より安全、快適に。開館35周年リニューアル
1983年(昭和58年)4月、長野市にオープンした長野県県民文化会館(ホクト文化ホール)は、大中小3つのホールと、ギャラリーや会議室を備えた文化芸術の拠点施設。 多くの人気アーティスト公演も行われる、長野県を代表するライブ・コンサート会場でもある。
2018年1月、安全性と利便性の向上を図る「ホクト文化ホール大規模改修」を実施。2018年8月リニューアルオープン。 大ホール座席数 2,173→1,971、中ホール 座席数 1,070→984 に変更された。
感動の歴史を紡ぐ、音の響きに配慮したプロジェクト
ホクト文化ホール独特の音響特性を引き継ぐため、ホールの残響時間を変えないという命題のもと施工された。天井板は改修前と同等の重量を確保し、天井の形状や曲面を完全再現。客席についても、吸音性能が変わらないように調整。モックアップによるシミュレーション、新旧の椅子で音の変化を測定して、椅子の材質を決定した。
※改修前の大ホール残響時間1.9秒(反響板)1.4秒(幕)
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ステージのみやすさが定評のホクト文化ホール。座面幅サイズ8%拡大
大ホール・中ホールとも客席椅子をすべて交換。席幅48cm→52cm、椅子の座面は跳ね上げ式に変更。中央ブロックを千鳥配列に配置し、ステージがどこからでも、より見やすく改善された。
座席列番号は、あいうえお順から数字順(12345…)に変わり、背もたれ上部に「階・列・席番号」をわかりやすく表示。2階席の通路には手すりを設置。
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音響はアナログからデジタル、照明はハロゲンからLED
舞台音響・照明設備をほぼ全面的にリニューアル。アナログ式からデジタル設備へ更新。客席天井の照明もハロゲン電球からLED(一部を除く)に変更して省エネ化。 ホクト文化ホールのステージで繰り広げられる、芸術、コンサート、ライブイベントを技術面からも全力サポート。
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子育て世代にもやさしく。授乳ルーム新設
ホクト文化ホールのホワイエ電球もオールLEDに。玄関ホールの天井とステンドグラスには脱落防止対策、階段に手すりを設置。 ホールと楽屋すべてのトイレを洋式化。男子トイレにもベビーベッドとベビーチェアを設置し、2F談話ロビーには授乳ルームを新設。子育て世代にやさしい施設へ。
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ランチやティータイムが楽しめる、おしゃれな空間
ホクト文化ホール3Fレストランスペースには、上田市サントミューゼにも出店している「Roger Cafe」が新オープン。公園の緑を望むおしゃれな空間で、ランチやティータイムが楽しめる。 大ホールホワイエにはドリンクカウンターが新設され、コンサートの合間にドリンクの提供が可能に。
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ウィーン楽友協会との姉妹提携35周年
1982年11月、ウィーン楽友会館との姉妹提携が結ばれて以来、ウィーンの音楽家をに招いた音楽セミナー、アンサンブル演奏会などの音楽交流事業や、ウィーン楽友会館の協力を得てホクト文化ホール附属オーケストラ「長野フィルハーモニー管弦楽団」が実現。
開館35周年およびウィーン楽友協会姉妹提携35周年を迎えた2018年、県内公演10年ぶりとなる「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」長野公演が決定。ウィーン・フィルメンバーで結成された弦楽四重奏団「ウィーン・ニコライ・カルテット」の初来日など記念事業公演が行われた。
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所在地:長野県長野市若里1-1-3 長野駅からのアクセス・周辺駐車場・公式サイト
※このページはライブウォーカーによる企画・取材・編集コンテンツです。当サイトはホクト文化ホールおよび長野県、ホクト株式会社、公演主催者、スポンサー等とは関係ありません。また、敷地内の写真は許可を得て撮影しております。画像・文章の無断転載等は禁止いたします。
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