イベント会場の魅力探索ガイド Vol.18
カシマサッカースタジアム
Jリーグの歴史と記録を彩るサッカー専用スタジアム
1993年3月完成。史上最多タイトルを獲得する「鹿島アントラーズ」のホームスタジアムであり、日本初の本格的なサッカー専用スタジアム。Jリーグ加盟99.9999%無理、とまで言われた人口の少ない茨城県南東部のまちをホームタウンとするアントラーズは、カシマサッカースタジアムの建設とともに夢をつかんだ。
「99.9999%」は金の純度を示唆。鉄鋼メーカーである住友金属工業蹴球団(鹿島アントラーズの前身)に向けられたこのメッセージは、わずかな可能性を実現させるNEVER GIVE UPの精神となり、鹿島のチームスピリット、スタジアム・ヒストリーとして刻まれていく。
ピッチとフィールドの一体感に、サポーターが燃える
サッカー専用スタジアムのため、大迫力のプレーをダイレクトに体感できる。スタンド傾斜は1層29度、2層33度とあらゆる位置から見やすい角度に設計され、全席背もたれ付き独立シートでカップホルダーつき。
1993年オープン当初は1階席のみだったが、1998年より2002 FIFAワールドカップ開催にあわせて、スタンドの増設改修に着工。観戦客のアクセスを考慮しメインスタンドとバックスタンドを入れ替え、2層式スタンドを採用。2001年5月、キャパシティ約4万人のサッカースタジアムにリニューアル。
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チームの勝利にかかせない、グラウンドキーバーと最新技術
カシマサッカースタジアムでは、2018年より「シーショア・パスパラム改良型」という新品種の天然芝を採用。暑さと塩害に強い「夏芝」で通年常緑化させるという、これまでの発想を変えた大胆な戦略を打ち出した。
短納期でターフ(芝生)を張替えるビッグロール工法や、冬場は独自開発のピッチ保温シート+地温コントロールシステム(アンダーヒーティング)を組み合わせたメンテナンス手法により、ピッチ稼働率を向上させ、スタジアムの利活用を進めていく。
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強いアントラーズを支える、ホームアドバンテージ
ウォーミングアップルームのスペースはアウェイ側の倍以上。選手たちのスタジアム入館通路の壁面は歴代のアントラーズサポーターに囲まれており、DAZNの中継でもおなじみ。
1993年Jリーグ開幕時から使っている歴史が染み込んだホワイトボードは、ジーコイズムを継承するフォーメーションボード。ベンチはFIFAブラジルワールドカップで使われていたものが、ブラジルの組織委員会から2020東京オリンピックにレガシーを伝えてくれと贈られた。
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選手のコンディション維持する、加速度トレーニングマシーン
ロッカールームはワールドカップ仕様の24人分。シャワールームは仕切りのない体育会系仕様。隣接する監督フラッシュインタビュールームはドーピング検査室を兼ねる。
オリヴェイラ前監督が導入した加速度トレーニングマシーン「パワープレート」は、選手のコンディション維持のためACLや合宿にも帯同する必須アイテム。3次元の高速振動で筋肉疲労や筋肉系のトラブルが軽減され、平場での運動の何倍もの効果があるそうだ。「ウェルネスプラザ」で一般の方も利用できる。
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生き残るために勝ち続ける、鹿島アントラーズ3本の矢
常勝アントラーズの軌跡を辿るうえで欠かせない3本の矢。一つは、地域活性化を使命に生まれたサッカー専用スタジアムであるカシマサッカースタジアム。
二つ目がアントラーズ初代監督の宮本征勝氏と茨城県サッカー協会。宮本氏は、意見の分かれる協会を一つにまとめ、当時監督をつとめていた本田技研から、黒崎久志、長谷川祥之、本田泰人といった中心選手の鹿島移籍を実現させた。
そして3つ目が元ブラジル代表MFのジーコ。JFL2部だった弱小チームに、プロとはなにかを教え「勝者のメンタリティ」を植え付けたのだ。
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地方都市の「THE DREAM BOX.」ホームタウン活性の拠点
2006年より鹿島アントラーズ・エフ・シーが指定管理者となって茨城県立カシマサッカースタジアムの管理・運営を担っている。日本のサッカークラブでは初の取り組みで、「THE DREAMBOX.」を活動の理念に掲げ、スタジアムに足を運んでもらうための工夫、試合がない日の有効利用などニーズに応じた柔軟な取り組み、健康事業をはじめスタジアムを中心としたまちづくりで注目を集めている。
「いきいき茨城ゆめ国体2019」サッカー競技会場、「2020東京オリンピック」では茨城カシマスタジアムの名称で、男女の準決勝や女子3位決定戦など8試合を開催。
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所在地:鹿嶋市神向寺後山26-2 鹿島サッカースタジアム駅からのアクセス・周辺駐車場・公式サイト
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