イベント会場の魅力探索ガイド Vol.26
高崎芸術劇場
「音楽のある街」高崎の新しいシンボル劇場
新たな都市文化を生み出す、音楽と舞台芸術の殿堂『高崎芸術劇場』。「都市は劇場であり、劇場は都市である」という理念のもと、群馬音楽センター(1961年開館)の歴史を継承して令和元年9月20日オープン。
大劇場(2,027席)、スタジオシアター(568席・スタンディング1,000人)、音楽ホール(412席)、リハーサルやレッスンのための創造スペースを複合した上信越・北関東を代表する文化芸術施設であり、市民による地方オーケストラの草分け「群馬交響楽団」の新本拠地。
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伝統色の「栗梅色」で統一された風格ある大劇場
フルオーケストラからポップスコンサート、オペラやバレエ、歌舞伎など幅広いジャンルで質の高い公演を可能とする高機能ホール。
ゆるやかな弧を描く扇形の客席は2階層+サイドバルコニーを設け、舞台までの視距離を35mに収めた一体感のある設計。どの席からも視界良好、オリジナルのシートは長時間の公演でも快適な座り心地だ。
臨場感を生み出す国内最大級28mの舞台間口。音響反射板形式では残響時間(満席時)2.0秒の高水準なコンサートホールとなり、舞台から客席まで生音を美しく響かせる。星空をイメージした天井の反射板ライトもドラマティック。
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都市景観を映す、透明感あるガラスウォールのホワイエ
都市と劇場をつなぐホワイエは、全面ガラス張りの開放的な空間。ユニバーサルデザインと訪れる人をもてなす質感の高いサービスを導入。公共の劇場としてはめずらしい「シアタービュッフェ」を設け、開演前や幕間の休憩にワインやビール、ソフトドリンクなどを提供。
2階席ホワイエには公演来場者だけが出会えるギャラリースペースも。
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室内楽の殿堂となる群馬県初の音楽専用ホール
木の優しさに包まれた気品あるコンサートホール。室内楽やリサイタルに理想的な優れた音響効果はもちろん、どの席からも舞台が近く感じられ、鑑賞しやすさも重視した設計。心地よいナチュラルな木の意匠、白大理石のホワイエが優美なひとときを演出。
高崎芸術劇場ではスタインウェイD-274が3台、ベーゼンドルファー290インペリアル1台、ヤマハCFXが2台、計6台のフルコンサートピアノをラインナップ。複数ホールでの同時公演にも対応。
残響時間:満席時1.9秒(空席時2.1秒)、カーテン仕様1.5秒(1.6秒)。
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ロックから能舞台まで多様な表現をひきだすブラックボックス
可能性と創造性を秘めた「高崎サウンド」のダークホース。奥行きが変化する昇降ステージとロールバックの可動客席(389席~568席)を備え、フルフラットにしてスタンディング1,000人キャパのライブハウスにもなる。
最新鋭の音響・照明・映像装置と天井全面にバトンを完備。ジャズやロックのLIVE、演劇、舞踊、能など多様なパフォーマンスに対応し、400インチ映画スクリーンを用いたODSシアターとしても活躍。イベントに応じてフレキシブルな空間形成が可能だ。
残響時間:満席時0.8秒(466席5間舞台の場合)
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劇場を彩るアート&工芸作品
【A】現代アーティスト・鬼頭健吾の平面作品『cartwheel galaxy』6点(大劇場2階席ホワイエ)
【B】染色家・吉村晴子の「紅板締め」を用いた工芸作品『祝祭』(1階エレベーター前)
【C】現代彫刻家・深井隆『逃れゆく思念―遥けし時―』(3階オフィス前)
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進化する高崎、都市ブランド力を高める都市集客施設
映画『ここに泉あり』の精神が息づく高崎市は、1990年からつづく「高崎音楽祭」や「高崎マーチングフェスティバル」など市民の音楽活動が活発に行われ、日本の音楽シーンに多彩なアーティストを輩出してきた。関東と甲信越、北陸をむすぶ交通の要衝であり、東京からも新幹線で50分。高崎駅東口からペデストリアンデッキ直通という好ロケーションで、国内外トップクラスのコンサートや舞台芸術が楽しめるのは大きな魅力。
高崎芸術劇場、高崎アリーナ、2020年春に「Gメッセ群馬」が完成し、音楽・文化芸術、スポーツ、コンベンションの多分野にわたる一大交流拠点として今後も注目される。
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所在地:群馬県高崎市栄町9-1 高崎駅からのアクセス・周辺駐車場・公式サイト
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