ライブやろうぜ!ステージファイル Vol.72
- 御茶ノ水KAKADO について
- 2005年2月にオープンしたエイビックエンターテインメントグループ3店舗目のライブハウス。アボリジニの言葉で「聖地」を意味するKAKADOは、温かいサウンドやフィーリング、雰囲気づくりを大切にしたアコースティック専門のライブハウス。行路をやさしく照らすレトロ調のポールライト、塗り壁と木床のステージには木目の猫脚ピアノがあり、弾き語りを中心にソロやユニット、バンド形式にも対応。JR御茶ノ水駅・聖橋口から徒歩5分、東京ガーデンパレス横の路地(樹木谷坂)を下って左手。
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- 御茶ノ水KAKADO公式サイト
東京都文京区湯島1-7-16
TEL:03-3838-2220
出演ブッキング・ホールレンタル受付中(詳細)
ライブハウスの中の人に話を聞いてみた〜 御茶ノ水KAKADO編
このコーナーはライブハウスでバンドをサポートしてくれる「中の人」に突撃インタビューして色々お話を聞いてしまおうというコーナーです。中の人の皆様、ご協力ありがとうございました。

御茶ノ水KAKADOブッキングマネージャー 浜田澄氏インタビュー
本日はエイビックエンターテインメントグループのライブハウス、御茶ノ水KAKADO ブッキングマネージャーの浜田澄さんにお話をお伺いします。オープンはいつ頃になりますか?
2005年の設立で、今年の2月で13周年を迎えます。系列店としては3店舗目になります。大久保HOTSHOT、六本木CLUB EDGE、御茶ノ水KAKADO、新宿SUNFACEの順にオープンしました。
浜田さんがKAKADOに入られた時期はいつですか?
僕が入ったのは2014年なので3年前になります。元々出演者としてKAKADOには何度も出入りをしていたので、関わってからはもう8年ぐらいになります。
お店としてのモットーや特徴をお聞かせください。
弾き語り・アコースティック中心のおしゃれなライブハウスとして、空間づくり、雰囲気づくりを大切に、日常とは違った特別な空間でありながらも居心地の良さの提供を心掛けています。大きな特徴してはフロア内にポールライトがあることですね。これはエイビック系列ライブハウスの特長でもあり、会長のこだわりでもあります。
内装も凝っていて、ウッディな店内はアコースティックサウンドにぴったりですね。
そうですね。床面やインテリアは木造かつ手作りの物が多く、人間味溢れる温かな空間がアコースティックの雰囲気には最適です。アコースティックな雰囲気が好きな方にはアーティストではなくても是非足を運んでいただきたいです。
サウンド面の特徴はどのような感じでしょう?
木造部分が多いので箱鳴りがとても良いです。また天井も高く、音抜けも良いので弾き語りアーティストからの評判は高いと自負しております。音づくりに関してはアコースティックらしく「あたたかいサウンドや生の音楽」を大切にしています。お客様の出したい音をベストな形で再現できるように日々心掛けています。
カカドゥとはオーストラリア先住民の言葉で「聖地」の意味
「KAKADO」という店名が特徴的ですが、店名の由来を教えてください。
オーストラリアの先住民族(アボリジナル)の言葉で「カカドゥ=聖地」という意味があります。「お客様にとってアコースティックの聖地であるように」。そんな願いを込めて、当時のオープニングスタッフで名付けました。現スタッフもその思いを引き継いで、今もこの場所を育てています。

御茶ノ水のライブハウスは本インタビュー企画初の取材です。御茶ノ水エリアのライブハウスの特徴を教えてください。
そう言われてみると、これまでエリア的な発想で考えたことが無かったですね。箱の特徴については、バンド箱とか、アコースティック箱というジャンル的なくくりで捉えていて、御茶ノ水界隈…、と言われるとなかなか難しい (苦笑)。
そこをあえてエリア的な着眼のご意見をお願いします(笑)。いわゆるライブハウス主要エリアとは違った独自の特徴がありますよね。
確かにそうですね、吉祥寺とか井の頭線沿線にあるライブハウスの感じともちょっと違うかなぁ。御茶ノ水って文京地区にありながら、都内や千葉方面からもアクセスがよく、実際にはいろんなエリアからミュージシャンが集まってきます。
御茶ノ水には楽器屋の数も多いですよね。
はい、明大通り沿いには約40店舗の楽器店が連なっていて、少し歩くと神田明神や湯島天満宮などもあります。下町情緒が溢れる街並みがアーティストには居心地が良いと思います。秋口になれば聖橋のイチョウ並木の紅葉も迫力がありますので、ぜひこのエリアを歩いてみてほしいですね。
下は高校生から、上は還暦を越えられた方まで
客層はどのような感じですか? アコースティックだと女性のお客様が多いイメージがありますが。
お客様の男女比はイーブンに近いと思います。年齢層も同じで、下は高校生から上は還暦を越えられた方まで幅広いです。パワーのある20代の若いアーティストが目立つので、若者が盛り上がっているイメージがあるかもしれませんが、実際は老若男女、バランスよくご来店いただいております。
近年ライブエンターテイメント市場が拡大する一方、音楽業界そのものはまだまだ不況状態です。浜田さんからみた現場の影響はどうですか?
ソロで活動するアーティストが増えてきたというイメージがあって、うちは、1人で演奏するような弾き語りの方も多く出演されるので影響が少ないのかもしれません。ソロアーティストが多いのはSNSや動画配信、ネット生放送を使って自分ひとりで活動を始める若い人たちが増えたからと思います。
彼らは基本的にインターネット内で活動しているのですよね?
はい、もちろんライブハウスには出ないという配信者も多いと思いますが、まずは、ネットの気軽さでユーザーに聞いてもらうことがはじまり、そこで多くの人の注目を集めて、人気が出てくるとファンから「ライブをしてほしい。生で観たい!」というリクエストが出てきます。そして実際のライブをやるという流れがあるんじゃないかなと思っています。

ネット配信が音楽の現場に好影響を与えはじめているのですね。時代の進化を実感しますが、その辺はスタッフ目線としても感じますか?
意欲的な子たちはYouTube等からの情報を活用して真っ先に技術を磨いています。今の若い世代、10代ですごいセンスを持っていて、上の世代を圧倒するようなアーティストが増えています。僕が東京に来る前の頃なんかと比べて、ものすごく上手い (苦笑)。
あらゆる分野で若い世代の成長が著しいですよね。得られる情報量が演奏能力や技術にダイレクトに影響があるのですね。
僕らの世代は、対バンした先輩に演奏について直接聞いたり、教則本で勉強したり、スクールに通ったりするしかなかった。でも、それらに値するものがネットで無料公開されていて、いつでも効率的にスキルを身につける方法が得られる。ステップアップに無駄がないですよね。
それでは続いて浜田さんがKAKADOに入られる経緯についてお伺いしたいと思います。まずは、音楽の出会いから教えてください。
僕は地元が鹿児島県の薩摩川内市なのですが、高校時代に友人に軽音楽部に誘われたのがきっかけで、楽器(ギター)を触るようになって、音楽の楽しさを知りました。当時から「ゆず」が好きだったので、路上ライブなどの音楽活動をしていました。
鹿児島から東京に上京するにあたって、何かきっかけがあったのですか?
田中雄也さんという東京のアーティストと出会いがきっかけでした。当時高校生だった僕には東京でバリバリに活動している雄也さんのライブが素晴らしくて、多くの刺激を受けました。それから僕もプロのシンガーソングライターになりたいと思い、20歳の時に上京しました。そして、田中雄也さんがKAKADOに出演していたことと、当時の店長さんがとても素敵な方だったので僕もここに出演するようになったわけです。
アーティスト活動からKAKADOに出会ったのですね。
そうですね。それから、5年ほどライブ活動をやっていましたが、現実的に自分自身の音楽だけで食べていくのは難しいかな、と思いはじめ、でも好きなことを仕事にしたいという気持ちがありました。そして、ここKAKADOでの仕事に興味があったので、「アルバイト募集していませんか?」と相談しまして、現在に至ります。

ところで、浜田さんはブッキングを担当されていますが、ブッキングは相当な激務だと聞きます。やはりハードですか?
楽だと思ったことはないですね(笑)。現状、ブッキングは僕と部下がメインで担当していて、たまに他のスタッフがサポートに入ってくれるという感じで…。常時2人だけで回すライブハウスもあるようなので多少はマシなのかなと。それでもライブハウスの要であるブッキングという仕事は簡単ではないと思っています。いろいろな観点から満足してもらえるようにイベントの目的や方向性、対バン、タイトル等々、常に試行錯誤を繰り返しています。
試行錯誤のやりがいもありそうです。
はい、それと同時にたくさんのアーティストの方々と関わりを持てて、微力ながらも助力できるこの仕事はとてもやりがいのある仕事だと思っています。当時、僕自身の活動だけでは月に2,3回しか関われなかったイベントが、この仕事をすることで、今では毎日のように様々な思いのこもったイベントと向き合えます。そう考えたら充実した毎日を過ごせているなと思います。
それでは最後に御茶ノ水KAKADOからメッセージをお願いします。
御茶ノ水KAKADOで僕と握手!
最後キャラ変わってますよ(笑) お店の楽しさが伝わるメッセージをありがとうございました。
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