イベント会場の魅力探索ガイド Vol.13
茅ヶ崎市民文化会館
開館38周年、茅ヶ崎市民とともに新たな幕開き
1980年(昭和55年)10月1日、さわやかな秋晴れのもとオープンした茅ヶ崎市民文化会館。文化の花開くまちへ。ちがさき市民の文化・芸術活動の拠点として、地域のアーティストや文化団体と連携した事業を展開し、幅広いジャンルのコンサートやライブ、舞台公演が行われてきた湘南茅ヶ崎のカルチャー発信地。
市制施行70周年の節目の年、茅ヶ崎市民文化会館の大規模改修に着手。2017年3月から1年7ヶ月の長期休館を経て、2018年10月1日待望のリニューアルオープン。
舞台床を張替え、客席配置も大幅リニューアル
リニューアルした茅ヶ崎市民文化会館大ホールは、座席数(改修前)1,400席から1,381席に変更。座席幅は(改修前)49cmから52cmに広げ、前方中央部は千鳥配列に、脇花道を撤去して座席を増設。旧大ホールとほぼ同等のキャパシティを維持しながら、ゆったり快適な客席空間を実現。
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みんなが使いやすいホールへ、快適さと機能性アップ
大ホールの座席は、赤を基調とした背もたれに丸みのあるデザイン。舞台から眺めは、青海波(波の文様)のようなシートが、夕日に染まった湘南の海を想起させる。座席番号プレートの点字表示、車椅子用スペースの拡張、ロビーから大ホール客席まで、段差なしでアクセスできる専用エレベーターの設置など、バリアフリーも強化。
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良好な音響性能はそのままに、設備をアップブレード
開館当初からの音響性能を守るため、耐震補強後も同じ内装形状を再現。響きを維持しつつ遮音性を高めることで、残響時間1.5秒から1.9秒となり、クラシックコンサートにより最適な音響空間を実現した。照明バトンの電動化、照明・反響板LED化、音響機器も一新。
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メタモルフォーゼした小ホール、入口にエスカレーター新設
茅ケ崎市民文化会館小ホールは、座席数(改修前)410から384席に変更。ブルーグリーンの張り地とスクエアフォルムの客席椅子が洗練された印象。大ホールと同様に、座席幅を広げてバリアフリー化。残響の短かさが課題だった小ホールは客席天井、内装、反響板の材質や形状を工夫し、すべてを作り変えたことで、残響時間1.2秒に延伸。音響効果が大幅に向上した。
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日常的なにぎわいを生み出す場、五感で楽しむ花屋カフェ
雄三通りの人気花屋ewaluが手がける花屋カフェ「8CAFE+FLOWER(ハチカフェプラスフラワー)」が茅ヶ崎市民文化会館2Fにオープン。エディブルフラワー(食用花)を使ったお菓子やドリンク、地産食材を取り入れたカフェメニューが楽しめる。花束の予約オーダーもOK(写真右下)。茅ケ崎ゆかりのアーティストの手により『Rebuild』された箱馬アート作品(写真中央下)。
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茅ヶ崎中央通りの歩道橋「ふれあいはし」の先に広がる市民プラザ。開館記念式典のテープカットが行われたエントランス前の広場には、長年親しまれてきたレンガタイルの景観を残しながら、LEDライン照明のついた植栽や緑化フェンスが新設された。
竣工時に植えられたクスノキは、市民文化会館の歩みとともに緑豊かな枝葉を伸ばし、今では見上げるほどの大きな木に成長。開館以来『茅ケ崎市民文化会館』の傍らに並び立ち、文化が花開く瞬間を見守っている。
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所在地:神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎1-11-1 周辺駐車場・公式サイト
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