実録!ヘルニア手術入院
Round1「入院」〜治療のはじまり〜
四月某日。手術入院の前日だというのに、自身のバンド『digdub』のライブを敢行! 完全に己のスケジューリングミスです。『digdub』というワタクシのバンド、ダブバンドと謳っておりますがドラムプレイは完全にパワーメタルなスタイルであります。
この日のライブは『どうせ明後日には手術…』という捨て身の覚悟。渾身のパワーで腰をいじめながらのプレイは、ペダル、スネア、シンバルスタンド、そして「腰」と数知れずの破壊をしてきたパワードラミングの「集大成的ライブ」だったと言えるでしょう。
素晴らしきライブ(自称)のあとは安定の酒。ライブ後のアドレナリンと相まって、テキーラを清涼飲料水のようにゴブゴブと飲み干します。宴は入院当日、午前3時まで続き、目覚めれば猛烈な二日酔い。
どうにもこうにもつらいので『仕事のメールをしないと…』などという、小学3年生レベルの嘘で遅刻の電話連絡。
とにもかくにも、二日酔いで目を血走らせながらの入院となります。
恐ろしく酒くさい状態で受付を済ませ入院予定の大部屋へ。そこそこベッドも空いている様子なので、ここは迷わず窓側をゲット。しかし、向かいのベッドに寝るオジサンのすね毛の濃さに強烈なアウェイ感を感じてしまい、即座に仕切りカーテンをしめる。
己のテリトリーを確保した後は、午後の検査の時間まで、持参した大量の漫画を読もうとベッドに広げる。
その瞬間、「血圧と体温を測りますね〜」と看護師さんが仕切りのカーテンを開ける。体温計をもつ看護婦さんの目線の先は、ベッドの上に広げられた大量の漫画にロックオン。
「違うから! 別に入院とか楽しんでないから(〃゚д゚〃)!」
で、体温と血圧を測った後は、午後の検査まで、とくにやる事なし。
・・・・・!
そうだ、非常にウンコがしたい。
強烈な便意を感じたので、いっそのこと、家に帰って(※入院した病院は自宅から約200mの近所)ウンコしてテレビでも観ようと目論みます。が、家に帰ろうとベッドをたった瞬間「造影剤の写りをよくするために浣腸しますね〜」と、笑顔で浣腸器を手にする看護師のお姉さん登場。
ワタクシ「え、今から近所の我が家で用を足そうと…」
お姉さん「外出禁止ですよ〜。さ、お尻出して!」
外出禁止された上に、若き女子看護師さんにワタクシのお尻を晒すことになろうとは…(プレイとしてはなかなかの…おっと)。
しかし、すでに猛烈に便意が加速しているこの状態で浣腸などをされてしまったら、すぐさまベッドの上で漏らしてしまう可能性大。
奇しくも『浣腸vs便意』という、それはあたかも「ウルトラマンvs仮面ライダー」のような、似た者同士の、絶対に負けられない戦いが繰り広げられることになるとは…。
しかも、『浣腸後に歩くと、刺激で漏らすケースがあるので、トイレまで車椅子でお願いします』との指令が出ます。すでに漏れそうだというのに、この上スローすぎる車椅子でトイレに行けと? 普通に考えたら座りスタイルの方が便意増すと思うのだが…。
いやはや、入院後一時間を待たずに困難を迎えるとは…。
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Round 2「注射」
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おまちかね? の昼食タイム。病院食レビュー
うーむ、口に入れた感じは、水溶き小麦粉をかけたスパゲティーですねえ…。そして、中華風な温野菜がこれまた見事にマッチしない…。安定の不味さです。期待はしていませんでしたが、これは細胞レベルで拒否する味。(盛大に残してしまいました。)
その後、献立表に「スペシャルランチ」の記載発見。え…、さっきの昼飯ってスペシャルランチだったの? クリームソーススパゲティーだとおお!? うーむ、作ってくれた人には感謝なのだが、ここで一つの結論に至る。カップめんは偉大!
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Round 2「注射」