ライブウォーカー バンドマンに捧げる不定期コラム

やっぱり人間は「大好きなもの」が欲しい。

 

冷静に考えてみると、日本のバンドマンなんて世界的に見たら全く底辺じゃありませんよ。

 

楽器買って、酒飲んで、毎日音出して仲間と遊ぶ。

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これ世界的にも結構な裕福層です。

 

国連の調査によれば「衣・食・住」と「ガス・水道・電気」そして交通インフラがあるだけで世界人口上位20%の富裕層なんだとか。その上「毎日が楽しい」なんていう人は日本の中でみてもそうそういません。

 

もちろん、生活水準すらままならない国や人たちを引き合いにだして「今の幸せに感謝しなさい!」だなんて事は言いませんけどね。より豊かな生活を求めて努力するのも立派な生き方ですし、それがあるからこそ日本はこの生活水準を実現したわけですから。

 

でも、せっかく恵まれた日本国に生まれたんだから、不安ばかりに目を向けないで、好きなコトやって楽しく生きていっちゃっていいんですよ。ありがたいことに音楽とともに楽しく生きてける豊かな国なんです。

 

それでも「バンドマンやミュージシャンとこの先一緒にいるのが不安、イヤ!」って問題が出るもう一つのパターンは…

 

自分の限界を超えた想定外の大成功をしようとして、焦ったり、自信をなくして情緒不安定になったりして、

 

ミュージシャン自身が腐っちゃってる可能性アリ!

 

これ、すごくダメなパターンです。

 

元々なんで音楽やってるかって言ったら、根本は音楽が好きだからでしょう?

 

このピュアな想いに、名声やらビックマネーの誘惑を取り込んで期待しちゃうから地に足がつかなくなっちゃうのね。

 

ミュージシャン本人がみるみる輝きを失っちゃっていく。

 

どんなに演奏技術が上がってもどこか魅力がない。

 

音楽で苦しんじゃってる。

 

音楽に生活を持ち込んで、勝手に悩みを抱えてる。

 

まさにこれ!

 

本当に心が通い合ったパートナーなら、たとえ収入が少なく質素な生活でも相手が楽しそうに活動していているんだったらOKって人が必ずいます。 いや、いると信じたい(笑)

 

もちろん大成功や一攫千金を目指すのも素敵な事ですが、それって天性のスター資質の人以外には、かなりの茨の道なんですよ。

 

スターの道はスターに任せておけばいいんです。

 

スターにならなくたって音楽で多くの人を魅了することはできます。

 

わざわざ自分の身の丈に合わない道を選んで苦しんだりしないことが大切。

 

自分の限界を超えた努力で無理して前に進んでも、一歩道を間違えるとメンタルをやられて精神崩壊しちゃう危機も。

 

いずれ嫌な人間になっちゃう危険性大アリ。

 

そっから先は、お金が入っても失うものも多い修羅の道。音楽活動もままならない事態に追い込まれ、スターと言われる(ていた)人の逮捕や横領、洗脳といった事件、多いですよね…。スターはスターで大変なんです。

 

そうまでして名声や多くの財を求めなくても、音楽しながら普通に生きていければ、そこまで躍起いならなくてもいいじゃないですか。

 

一生続けられる好きな事を見つけてる時点で、それがすでに財産なんです!

 

だって多くの人が、安心の先に求めてるモノってそういう事ですからね。

 

結局はみんな「大好きなもの」が欲しいんですよ。

 

だからバンドもミュージシャンも、貧乏だからとか、名を馳せてないからとかで自信を失う必要はありません。

 

一生モノの宝を手に入れてるんだから堂々と生きていきましょう!

 

ちっぽけな不安なんぞにパートナーを持ってかれないよう、日々音楽を楽しみ続けましょう。

 

将来の不安より今好きな事を優先できるって、紛れもない強さですからね。

 

それでもフラれたら…

 

諦めろ!(もしかして、それは下(しも)の相性の問題とかじゃねーの?)

 

ってかそれは普通の失恋だ。

 

以上! 〜おしまい〜

 

<あとがき>

 

…はい。とまあ、第一回目にして長々とした内容になっていましました「YoAsaiの音漏れ苦情報告書」ですが、如何だったでしょうか? 今後、このような偏った考え方が、音楽に携わる人たちの未来に少しでも(ハッタリの)勇気となってくれれば幸いです。

 

さてこのコラム不定期ではありますが、しょうもないことを日々考えてますのである程度考えがまとまったら、またいきなり書き上げますんでよろしくお願いしますね。


次回はガラッと趣旨を変えて『楽器別性格判断』でもしてみましょうか? これバンド内で抗争起きる事必至。あぁ 楽しみだ。それではまた〜。

 

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企画&ライター 浅井陽 - イラスト担当:こむじむ